【インタビュー】DUSTCELL

2023/3/15(水)

DUSTCELL

DUSTCELLの過去と現在を感じられる全国ツアーが始動

2019年、ボーカルのEMAとコンポーザーのMisumiによって始動したDUSTCELL。CMソング「命の行方」やドラマ主題歌「足りない」といった大型タイアップを手がけつつ、精力的に音源を発表。3月29日には、2ndミニアルバム「ROUND TRIP」をリリース予定。先行シングル「オルターエゴ」「過去の蜃気楼」やコミック × 音楽プロジェクトと連動した「ANTIHERO」など、話題曲を含んだ注目作だ。

Misumi「タイトルは往復旅行…、過去に一度立ち返り戻ってくるという意味を込めました。『TULPA』は1st-MVの『CULT』と同じ、映画『ファイト・クラブ』の世界観が通底するなど、今までにないセルフオマージュ的な作り方に挑戦しました。過去曲と共通点を発見するなど、いろんな楽しみ方ができると思います」

EMA「最初にデモを聴いたとき、初めて作った『CULT』を聴いたときに通じる感覚がありました。歌録りでは、この曲に限らず歌録りの瞬間のベストを目指して、感覚を研ぎ澄ませていくので、特に『CULT』に寄せようと意識はしませんでした」

楽曲の世界観に合わせて変化するEMAのテクニカルな歌唱は、「Misumiさんの作る楽曲は、どれも不思議なほどすっとなじむ」というシンクロ率の賜物だろう。そのEMAの歌唱に対し、Misumiは「絶大な信頼を寄せている」と語る。2人が共作においても、互いの信頼感の上に揺るぎないDUSTCELLの世界観が築かれている。

EMA「初期の楽曲『LAZY』と同じように、その世界観を受け継いだ新曲『SAVEPOINT』も2人で作りました。当時は自分の青臭さを受け止められませんでしたが、改めて聴くと『いい歌詞だな』って。あの頃、気づけなかった輝きを数年越しに認められて嬉しかったです。歌声に関しては、当時から成長した私を感じていただけると思います」

Misumi「今作で改めて過去と向き合ったことで、メロディへのこだわりが強くなっていることを実感しました。丁寧に作るようになった分、たどり着いたときの充実感は大きいです。『透明度』のサビも、時間はかかりましたが、いいメロディができたと手ごたえを感じました。メロディって不思議なことに、聴いただけで『この曲、〇〇っぽい』と分かる。そうした音楽的な独自性も出てきているとしたら嬉しいですね」

4月からは、本作を携えた「DUSTCELL TOUR2023『ROUNDTRIP』」を開催。「誰よりも楽しみにしているのは、僕たち」と2人の全国ツアーへの想いはかなり高まっている。

EMA「活動を始めてから、ライブでしっかり歌えるようボイストレーニングを始めたり生活習慣も改めました。そうした日々の積み重ねによって成長も感じています。ツアーでは、そうした生の歌声を届けられるだけでなく、MCやコール&レスポンスでみんなとコミュニケーションも取れるのが楽しみです。原点回帰がテーマでもあり、過去曲もたくさんやると思うので期待していてください!」

Misumi「初ライブが無観客配信で、そこから徐々に緩和されていきました。今回のツアーは、(マスク着用で)声出しができます。僕も学生時代に歓声を上げてライブに熱狂したし、お客さんの声援によってライブは成立する部分も大きいんですよね。アルバムはライブ映えする曲も多いし、LEDディスプレイを舞台に置く演出など、ライブスタッフチームと共に視覚的にも楽しめる内容を考えています。初めて参戦する人でもワクワクできると思うので一緒に楽しみましょう」

 

プロフィール

ダストセル

MisumiとEMAによる2人組音楽ユニット。2019年10月に楽曲「CULT」公開と同時に活動開始。

公演情報

DUSTCELL TOUR 2023「ROUND TRIP」

  • 4/28(金)19:00 Zepp Sapporo
  • 4/30(日)18:00 宮城・仙台PIT
  • 5/3(水・祝)18:00 Zepp Osaka Bayside
  • 5/7(日)18:00 Zepp Fukuoka
  • 5/17(水)19:00 Zepp Nagoya
  • 5/25(木)19:00 Zepp Haneda(TOKYO)

インタビュー・文/橘川有子
構成/月刊ローチケ編集部 3月15日号より転載

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